
ヒアリングフレイルを知っていますか?
ヒアリングフレイルとは
「ヒアリングフレイル」とは、聴き取る力(聴覚機能)の衰えのことです。
耳が聞こえにくくなると、周りの会話にうまく参加できなくなったり、コミュニケーションをとることが難しくなったりします。そうなると、人とのつながりが減るなどして虚弱な状態や認知症、うつなどの原因になることがあります。
65歳以上の約半数の方に耳の聞こえの問題があると言われています。気がかりがある場合は、耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。ヒアリングフレイルのチェックも是非してみてください。
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「"Hear well, Enjoy life" 快聴で人生を楽しく」サイトより掲載
(http://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/)
難聴を予防するために…
加齢に伴う難聴は、老化現象の一種なので、誰にでも起こり得ることです。
しかし、進行を遅らせる、加齢以外の原因を避けるという意味での予防は十分に可能です。
耳にやさしい生活を心がけましょう
- 大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下で仕事をしている人は耳栓をする
- 静かな場所で耳を休ませる時間をつくる
老化を遅らせるための生活習慣の見直し
- 生活習慣病の管理
- 栄養バランスがとれた食事
- 適度な運動
- 規則正しい睡眠
- 禁煙
早期発見・早期治療
下記のヒアリングフレイルチェックで該当する場合は、
耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診して聞こえの検査を受けましょう。
早期に補聴器で聞こえをサポートを受けましょう。
日本臨床耳鼻咽喉科医会ホームページより掲載
お近くの補聴器相談医はこちら
氏名 | 郵便番号 | 所在地 | 施設名 | 電話番号 |
藤 正江 | 822-0017 | 直方市殿町10-38 | 江浦医院 | 0949-22-0202 |
山口 隆 | 822-0024 | 直方市須崎町4-30 | 山口耳鼻咽喉科医院 | 0949-29-5225 |
千々和 圭一 | 823-0003 | 宮若市本城729-3 | 千々和耳鼻科医院 | 0949-32-0083 |
※日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会補聴器相談医名簿より引用
その他の福岡県内の補聴器相談医名簿につきましてはこちらからご確認ください。
ヒアリングフレイルチェック
4つ以上当てはまると、聴力低下によるフレイルのリスクが高まります。
- 家族にテレビやラジオの音量が大きいと言われることがよくある
- 相手の言ったことを推測で判断することがある
- 外出することが億劫になった
- 会議や会食など複数人の会話がうまく聞き取れない
- 話し声が大きいと言われる
- 会話をしている時に聞き返すことが増えた
- 大きな声で話かけられてもうまく聞き取れず聞こえたふりをしてしまう
3つ以上当てはまると、関わり合い方の変化をきっかけにヒアリングフレイルのリスクが高まります。
- 難聴の方と話す際に必ず大きな声になってしまう
- 何度も同じことを話す必要があり疲れる時がある
- 難聴の方と話すことが億劫と感じてしまう時がある
- 難聴をきかっけに両親との会話が減ってきていると感じる
- 話しかけられても曖昧な返事をしてしまう時がある
上記に当てはまる方はアプリを使って確認してみましょう。
あなたの聴こえは大丈夫ですか?(アプリチェック)
スマホやタブレットをお持ちの人は、アプリ「みんなの聴脳力チェック」でチェックができます。
定期的にチェックすることで、聴覚機能の衰えを早期に発見し、ヒアリングフレイルの予防につながります。
「みんなの聴脳力チェック」アプリ(Android版)(google prayストアに移動します)
「みんなの聴脳力チェック」アプリ(iPhone/iPad版)(appleストアに移動します)
詳しくは ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社「みんなの聴脳力チェック」(外部リンク)をご覧ください。
※「聴脳力」はユニバーサル・サウンドデザイン株式会社、
「ヒアリングフレイル」は、NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会の登録商標です。
今すぐできる耳トレ
疲れにより聞こえかたは変化します。
自分自身や周りの方のために生活の中で耳トレを取り入れてみましょう。
- 「聞こえにくい」がなおる 耳トレ(だいわ文庫)中川雅文著より
側頭筋ほぐし
- 人差し指と中指でこめかみを押して円を描くようにぐるぐるマッサージする。(10回)
- 同様に耳の真上をぐるぐるマッサージする。(10回)
- 同様に「耳の後ろの髪の生え際」をぐるぐる、うなじに向かって3センチづつずらしながら3ヵ所でぐるぐるマッサージする。(各10回)
耳引っ張り
- 椅子に浅く座り、背筋を伸ばす。
- 左腕を上げて耳を後ろからつまみ ゆっくり真上に引っ張って5秒キープ
- 反対側も同様に行います。
ヒアリングフレイルサポーター養成講座基礎テキストより掲載
健康長寿課 高齢者支援係(地域包括支援センター)
電話:0949-25-2391 FAX:0949-24-7320 このページの内容についてメールで問い合わせする