リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう
列車内でのモバイルバッテリーの発火事故や、スマートフォンの発火事故について、ご存じの方も多いかと思いますこのような発火事故の原因の一つとして、製品にリチウムイオン電池が使用されていることが挙げられます。リチウムイオン電池は、モバイルバッテリーやスマートフォンのほか、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機など日常生活で身に着けたり、持ち歩いたりする様々な製品に使用されており、消費者庁にはこれらのリチウムイオン電池使用製品について発熱・発火等の事故情報が寄せられています。また、リチウムイオン電池使用製品を他のごみと混ぜて廃棄することがごみ収集車やごみ処理施設での火災の原因になっていることがあり問題となっています。今回は、日常生活で身に着ける、持ち歩くリチウムイオン電池使用製品を使用・廃棄する際のポイントをご紹介します。
使用の際のポイント
製品の取扱いを誤ると、リチウムイオン電池の破損等により発熱・発火といった事故につながる危険性があります。 製品の使用に当たっては、発熱・発火等事故が発生する危険性を常に意識するとともに、以下のような点に注意しましょう。
(1)強い衝撃や圧力を加えないようにしましょう
(2)高温になる場所では使用・保管しないようにしましょう
(3)充電は、安全な場所で、なるべく起きている時に行いましょう
(4)異常を感じたら使用を中止しましょう
(5)発火した時はまず安全を確保し、できれば大量の水で消火しましょう
(6)製品情報、リコール情報を確認しましょう
(7)公共交通機関では、持ち込みルールを守りましょう
廃棄の際のポイント
近年、ごみ処理施設やごみ収集車において、製品に含まれるリチウムイオン電池が押しつぶされたことなどに起因する火災事故等が頻繁に発生しており、環境省によれば、消火活動が必要となった火災事故の件数は全国の市町村において約8,500件(令和5年度)にも上ります。これにより、ごみ処理施設の多額の修繕費用が必要となったり、ごみ処理の受け入れが滞ったりと、市民の生活にも大きな支障をきたすことになります。日常生活で身に着ける、持ち歩くワイヤレスイヤホンや携帯用扇風機のような小型の製品であっても大きな火災に発展することがあります。製品を廃棄する際は、安易に他のごみに混ぜて捨てるようなことはせず、以下のような点に注意しましょう。
(1)リチウムイオン電池が使用されているかを確認しましょう
(2)リサイクル可能なものは、リサイクルしましょう
(3)廃棄方法を確認して、廃棄しましょう
(4)廃棄する前にはなるべく電池を使い切りましょう
お住いの市町村によって分別方法は異なりますが、直方市では最寄りの回収店舗等へ持ち込むこととなっております。回収場所の詳細は、【小型充電式電池の適正処理・リサイクルにご協力ください】をご覧ください。
参考資料
リコール情報の詳細は、【経済産業省リコール情報サイト】・【消費者庁リコール情報サイト】をご覧ください。

