
愛された筑鉄車両 終点は汽車倶楽部(4/14)
かつて福岡市や北九州市の路面電車として活躍し、筑豊鉄道で多くの人を運び、2022年に引退した2000形車両(2003号)が、NPO法人「汽車俱楽部」に譲渡されました。
車両は令和5年4月13日、筑豊電気鉄道の黒崎工場からトレーラーに乗せられて運搬され、14日に汽車倶楽部に到着。クレーンで敷地内に敷設されたレールに慎重に降ろされました。
黄色い車体にワインレッドの帯が入り「黄電」と呼ばれ親しまれた車両の反対側は、西日本鉄道のカラーである「マルーン&ベージュ」で塗装されています。
「この車両は筑豊のまちが元気だった頃の証人。においや座った時の景色、感触を実際に体験してほしい」と語るのは汽車倶楽部理事長の江口さん。「譲り受けて終わりではなく、これからこの車両を生かしたイベントやツアーを開催し、若い世代へ伝えていきたい」と話しました。
今後車両を整備し、5月7日に一般公開する予定です。