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空手世界女王20歳

更新日 2020年01月27日


南原さん写真令和元年11月9、10日に東京で開催された第12回全世界空手道選手権大会。4年に1度、新極真会が主催する無差別級トーナメントで、世界各国から43人の女子選手が参加した。南原さんは身長154センチメートル、体重54キログラムと海外選手と比べて小柄ながらも5試合を勝ち抜いて見事に初優勝。しかし、順調に勝ち進んだわけでなく、途中で足をケガし、歩くこともできない状態だったという。







世界チャンピオンは、自分と家族の夢だった

全世界選手権大会の初日は、自分本来の動きが全然できていませんでした。それを感じたのは、2戦目のエマ・マークウェル選手(イギリス)と戦ったときでした。自分の距離が保てなくて、再延長戦で何とか勝てた状況でした。

その試合で右足のふくらはぎをケガしてしまい、試合後は歩けないほどでした。重心をかけるだけでも痛くて。そんなときに支えてくれたのが、周りの人たちでした。緑師範(新極真会代表)や他の先生たちから電話をもらい「朱里は気持ちが強いから大丈夫」「心が体を動かすから頑張れ」と応援していただきました。それで自信がつき、うまく気持ちを切り替えることができました。足のケガも、トレーナーさんによるケアのおかげで、少しは歩けるようになっていました。

そして2日目、試合を重ねるたびに自分本来の動きを取り戻していきました。足の痛みはありましたが「絶対に勝つ、絶対に勝つ、絶対に勝つぞ」と自分自身を奮い立たせ、ケガで気持ちがマイナスになることはなかったです。
決勝戦の相手は、インガ・ミクスタイテ選手(リトアニア)でした。全世界選手権に4大会連続出場している選手ですが、最初から全力を出し、得意のパンチのラッシュで押し切りました。そして、5-0の判定勝ちで優勝。4年前、16歳で挑戦した同大会では準優勝だったので、絶対に優勝したいと思っていました。

世界チャンピオンになることは、小学生の頃からの夢であり、家族の夢でした。これまで様々な大会で優勝しても、お父さんから1度も褒められたことがなかったんです。でも、全世界選手権で優勝した後、はじめて「おめでとう」とお父さんに声をかけてもらいました。

南原さん写真 南原さん写真

(写真左から緑師範、南原さん、南原さんのご両親)

父や兄の影響で空手をはじめた南原さん。その後、新極真会に移籍して国内外の様々な大会で結果を残してきた。しかし、世界レベルの選手になるまでの道のりは、決して順風満帆ではなかったそうだ。

周りのおかげで今がある

南原さん

小学2年の頃に、お父さんの空手道場・龍士會に入りました。家族が空手をしている姿を見て、自分もしたいと感じたのがきっかけです。お父さんから空手を学ぶうちに、世界チャンピオンになりたいと思うように。いろんな空手大会に出場する中、新極真会の大会がどの大会よりもレベルが高いと感じていました。そこで、お父さんに新極真会に入りたいとお願いしたら、JKJOという全国大会のジュニア部で「優勝できたら」という話になったんです。それまでJKJOで優勝したことはなかったのですが、中学2年のときに優勝。中学3年の頃、晴れて新極真会の折尾道場に入ることができました。

新極真会の道場は、近くに数ヵ所あるんですが折尾道場を選んだのは、様々な大会で結果を残している渡辺大士先生がいたから。移籍当時は、お父さんの道場で学んだスタイルや練習メニューの違いで戸惑いはありました。しかし、トップレベルの選手である渡辺先生の言葉やアドバイスでレベルアップし、その年に開催された大会(中学重量級)で優勝。高校生になってからも、国内大会で優勝、世界大会で準優勝など良い成績を残すことができました。



負け続けた1年間があったから

実は世界大会で準優勝した次の年から、負け続けたんです。今振り返ると「準優勝したから次は勝たないといけない」といったプレシャーが少し重みになっていたし、心の弱い部分や考え方が今とは違っていました。負け続けてはいましたが、空手をやめようとは一度も思ったことはありませんでした。練習がつらい日などはありましたが、世界チャンピオンになるという夢が自分を後押ししてくれたんです。だから、あきらめることなく練習に励みました。

1年ほど負け続けた頃、気持ちが楽になった自分がいました。失うものは何もありませんでした。そんなときに開催されたのが、体重別で行われる第6回世界ウエイト制の空手大会(カザフスタン)。絶対に勝つぞという思いはありましたが、楽な気持ちで戦い、女子中量級で優勝しました。高校卒業後、すぐの7月のことでした。

南原さん写真

選手として様々な大会に出場する一方、高校卒業後は指導者として空手を教えている。南原さんが、次の世代へ受け継ぎたい思いとは。

教わる立場から教える立場へ

南原さん写真今、折尾道場、中間道場、徳力道場の3つの道場で生徒を指導しています。指導者になった当時は、伝え方などが難しかったです。選手一人ひとり違うので、生徒に合う指導法を考える必要があり、特に小さい子に教えるのが難しいと感じました。それでも、あきらめず指導することで、徐々にうまく指導できるようになりました。また、指導者として、新極真会のフルコンタクト(直接打撃制)空手をもっと広めていきたいと思っています。

指導する立場になって、周りのことを考えるようになりました。私生活も見直し、靴をそろえるとか、人の悪口を言わないとか、そうしたちょっとしたことが大切だと分かったんです。

練習をしっかりするだけではだめ。心もしっかり強くしないといけません。これまで、お父さんが自分に空手を教えることは当たり前だと思っていたのですが、それも違うと考えるようになりました。

続けることあきらめないこと

南原さん写真生徒の中には、世界チャンピオンになることを夢にがんばる子どもたちがいます。指導者として夢に向かって続けることと、あきらめないことの大切さを伝えています。空手を続けることで、心の強さが身についていきます。緑師範や渡辺先生をはじめ、支えてくれた周りの方々のように、自分も子どもたちの夢を応援していきたいです。

夢に向かい続けることは、空手だけではなく、勉強にしても、スポーツにしても大切です。自分の弱い部分も、続けることで強くなります。途中であきらめそうになったら、あなたの夢や目標をもう一度、思い出してみてください。追い続ければ、頑張れば、夢は叶います。きっと。

生徒VOICE

黒田 健斗さん(7)

生徒写真
 「半年前から中間道場で学んでいます。世界大会で優勝したすごい先生に教えてもらってうれしい。走る練習や相手に勝ったときが楽しいです」

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企画経営課 ふるさと情報係

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