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届け 東京五輪へ

更新日 2020年01月27日

太田さん写真

投げに目覚める

小学校から中学校までは、ずっと野球をしていたんですよ。高校では、陸上部の顧問の先生から「何か投擲種目をしてみないか」と言われて、投げる動作が一番野球に近かったやり投げを選びました。ただ、3年生の5月に肘の故障でやり投げを続けられなくなったんです。インターハイを狙っていたのでショックでした。
それまで、やり投げの筋力強化の練習として、時々砲丸投げをやっていました。やり投げができなくなったとき、ほかに自分にできる投擲種目は砲丸しか残っていないと思って、すぐ砲丸投げに切り替えました。やりを振る動作は痛かったけど、砲丸を突き出す動作は痛みもなく、支障ありませんでした。転向後すぐの6月に九州大会があり、

3位でインターハイに出場し、決勝まで進むことができました。

福岡大学で鍛え直し

太田さん写真福岡大学には、砲丸投げの元日本記録保持者である野口安忠コーチが在籍していて、同級生も全国レベルの選手ばかり。刺激を受けられる環境だと思い、入学を決めました。練習は「走り」「ウェイトトレーニング」などを曜日ごとに行います。砲丸投げの試合では、4キログラムの砲丸を投げる投擲が6回あり、それに耐えうる下半身づくりのため「走り」は特に重要です。
現在は、私自身もコーチとして後輩に指導しています。そうすると、客観的に自分の動きがどうなっているかが分かるようになり、勉強になります。社会人になってからは学生の頃ほど試合が多くないので、あまり根を詰めすぎず、自分のピークと試合が重なるようにペース配分しています。



てっぺんとどん底

大学2年生の日本選手権で15メートル65の記録を出し、優勝しました。すると、ずっと追いかける立場だったのが、急に追われる立場になってしまって。私としては、全国の頂点に立ったという気持ちよりも、まだ追いかけたいという気持ちのほうが大きかったんですけど…
2年生のときは記録もどんどん伸びて試合が楽しかったのに、3年生になったら急に雑誌などに取り上げられ、調子の良し悪しも書かれるようになり、周りの注目がプレッシャーになりました。試合でもほかの選手の記録が気になって、試合に出るのが怖かったです。
大会でも負けが続き、距離も思うように伸びず「砲丸を見たくない」「やりたくないな」と思う時期がありました。そのうえ、1年生のときに痛めていた両足首の痛みがひどくなり、投げても全然踏み込めないので砲丸にも力が伝わらず、まともに投げられませんでした。心も体もしんどかったです。
そんな状況で、いろんな人と話して気づいたことがあります。それは、競技ができているのは自分だけの力ではなくて、皆さんの応援が力になっているからだということです。支えてくれている人たちに恩返しをしたい、人に感動を与えられる選手になりたいと思い始め、徐々に気持ちが前向きになり、つらい時期を何とか乗り越えることができました。

プレッシャーをはねのけて

太田さん写真国内大会ではプレッシャーを感じて緊張しますが、最近では自分なりに集中する方法を身につけて、周りを気にせず自分の世界に入れるようになりました。世界大会やアジア大会だとまだまだ上の選手がたくさんいるので、挑戦者として「こんな選手と戦える」という楽しみのほうが大きいですね。
砲丸投げは、精神面と技術面、すべてがかみ合わないと距離が出ません。逆に気持ちがどんどん上がって技術も一緒についてくれば距離が一気に伸びます。距離が出て「わっ」と場内が沸いたり、お客さんから「すごいですね」「おめでとうございます」などと声をかけられたりすると嬉しいし、やりがいを感じます。


目指すは東京五輪

まずは18メートル22という日本記録更新を目指して、東京五輪に出るのが目標です。その記録が出れば、世界大会やオリンピックでも入賞確実といわれています。今は東京めがけて一直線ですね。世界の選手は、下から突き出す力やスピードが全然違っていて、前に進みながらしっかり砲丸に力を伝えています。今後は筋力・跳躍トレーニングなどを強化して、さらに鍛えていきたいです。

笑顔や元気を与えたい

福岡市内で過ごしてみて、改めて直方の良さを感じます。川が身近にあってのんびりしていて、お年寄りも話しかけてくれます。子どもの頃は河川敷でバーベキューや花見をしましたし、チューリップや桜もきれいで、いいところだなと思います。
地元の人の応援で競技が続けられていると感じていますし、本当に力になっています。そういう人たちを笑顔にしたり、元気を与えたりできるような競技者になりたいです。

太田さん写真

コーチ'sVOICE

福岡大学スポーツ科学部准教授

陸上競技部投擲コーチ野口安忠さん

コーチ写真

「普段は笑顔で闘志を表に出しませんが、実は野心家です。様々な経験を経て精神面でも成長し、今では同じコーチとしても頼れる相談相手です」

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