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鈴木徹平さんインタビュー(3)

更新日 2019年02月14日

発病

インタビューに応じる鈴木徹平さん帰国後は東京を拠点にし、幸運にも恵まれ様々な活動を続ける事ができました。しかし、帰国して二年後の2006年頃、直方に戻ることになります。慢性骨髄性白血病を発症したのです。

両親も兄弟もアメリカ暮らしで、東京にも数人しか親族がいなかった。そのため親族が多くいる直方に戻り、治療することを決めました。入院も含めて二年間の闘病生活で、骨髄移植も受けました。家族は病気の事実を知った直後、すぐに日本へかけつけてくれました。弟は当時働いていた仕事も辞めて帰ってくるほど心配をしてくれました。2年間の闘病生活中、母は父を一人アメリカに残し私の闘病生活にずっと付き合ってくれました。それは感謝してもしきれないほどのサポートでした。

つらい時期でしたが「やり残していることがたくさんある。今ここで死ぬわけにはいかない。」と思い、必死で治療に取り組みました。

「2年間もトランペットを吹かなかったら、きっと潰れてしまう。」

周りはそう思っていたそうです。それも許せなかった。どんなに時間がかかっても、必ずどこかで復帰してやる。自分がやりたいことをやり遂げるまでは、くたばるわけにはいかない。

病気になっていなければ直方で活動することもなかったでしょう。たまたまだった。でも療養中は、東京や北海道からわざわざ見舞いに来てくれる仲間達もいれば、全国から送られてくる沢山の応援メッセージもありました。見えるサポート見えないサポート、たくさんの助けをもらったおかげで闘病に勝つ事が出来た。そして、それまで見えていなかったものが見えるようになった。そういう面では、病気に感謝しています。

直方を盛り上げるための「STEP」

僕も両親も直方出身で、直方への思いは人一倍です。

父はブラスクリニックという活動をユメニティのおがたで続けていました。いろんな学校に呼びかけ、集まってきた生徒たちに父が講習を行うものです。音楽を通して直方を盛り上げたいという思いからでしょう。

しかし、応募の大半は市外の学校。そのうえ市内の学校が参加しても、自分たちの講義が終わればすぐに帰ってしまう。父が伝えたいのは講義内容だけではない。他校の演奏も聞いて、それに対して講師がどんなことをどんなふうにアドバイスしているかを見て、技術以外の何かを持ち帰ってほしかったのです。

そんな状況に葛藤を感じながらも、父は辛抱して約20年活動を続けました。しかし、ついに力尽きてしまった。

「20年も続けてきたのだからもっと頑張ろうよ。」僕は父に言いましたが、「俺は20年も続けて何も変わらなかった。こちらの気持ちが一方通行じゃ無理だ。どう頑張っても無駄だ」としか返ってこない。一時は親子喧嘩にもなりかけましたが、結局父はその活動に終止符を打ちました。

ステージにてそこで、僕は父が積み重ねて来た事をどんな形でもいいから残していきたいと、父とは少し違ったやり方で直方を盛り上げようと思いました。

直方の子どもたちには音楽を通して、いい経験をして、いい時間を過ごしてもらいたい。そしてそれを大人になったときに生かしてもらいたい。そのために外から影響を与えていこうと考えました。それが「STEP」のスタートです。最初は4人ほどで立ち上げましたが今はたくさんの演奏家が参加してくれています。

「STEP」はすごいですよ。今年(平成27年)は70人がステージに立ちます。その中にはプロの演奏を間近で体感して、更に質の高い演奏を目指しているアマチュアが10数人います。九州のプロのみならず東京の演奏家も応援に駆け付けてくれます。直方にこんなプレイヤー達が集まることはSTEP以外では考えられません。

このすばらしい演奏を、ぜひ直方の子どもたちに聞いてもらいたいです。

このページの作成担当・お問い合わせ先

企画経営課 ふるさと情報係

電話番号:0949-25-2236 ファックス:0949-24-3812
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