地域の宝について学ぶ 地元で記念講演会

更新日 2020年02月20日

令和2216日、植木の蓮照寺で「石柱梵字曼荼羅碑(せきちゅうぼんじまんだらひ)造立950年記念講演会」が開かれました。

同碑は、古代インドの文字である梵字が彫られ、平安時代末期の延久2年(1070年)217日と造立日が刻まれており、江戸時代に地中から発見されて以降、植木の観音堂に祀られてきたものです。

当日は、地元植木の住民をはじめ、市内外から110人を超える人が集まり、直方郷土研究会の牛嶋英俊さんと大分県埋蔵文化財センター職員で現在は熊本県の益城町で震災復興のための文化財調査等を行っている原田昭一(しょういち)さんの講演を聞きました。


講師から説明を聞く人たち

牛嶋さんは、直鞍地域や嘉飯山地域にある中世の板碑(主に供養のために造られた板状の石碑)11つを見ていき、そのうえで、950年前に造られた同碑がいかに古いものであるかと説明してくれました。

原田さんは、同碑についての考察を次のように語りました。

「同碑は曼荼羅を表す石造物では日本最古のものです。平安時代中期から末法思想が流行し、阿弥陀仏にすがる気持ちから各地で経塚(書写した経典等を納めるための施設)が造られていて、熊本県の例などから、この碑も本来、経塚に建てられたものではないかと推測されます。さらに、文化だけでなく宗教的にもこの辺りは最先端であったことも示しています。また、同碑にも造立時にはおそらく傘や台座があったことが推測され、それらが残っていれば、国指定文化財の価値があります」

鞍手町から参加した梶栗浩二さん(67歳)は、「今日の講演で、この石碑があることは、植木が古くから重要な地であったことを裏付ける1つだと聞きました。遠賀川流域の歴史を学ぶうえで、とてもためになるものでした」と感想を話してくれました。

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