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「筑豊炭田遺跡群」国指定史跡に! - 第6回

更新日 2018年11月28日

「市報のおがた」では、毎月1日号で、国指定史跡となった筑豊炭田遺跡群のひとつ「旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所及び救護練習所模擬坑道」の歴史的意義と、その魅力について、みなさまに紹介してまいりましたが、今回が最終回となります。


第6回『直方市石炭記念館の概要』

今回は、昭和46年(1971)に開館した直方市石炭記念館の概要について説明します。

直方市石炭記念館は、旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所が本館であり、平成2年にその東側に鉄筋コンクリート2階建ての新館を建設しました。また、石炭化学館は、当初、救命器の収納倉庫として明治43年(1910)に建てられた土蔵を前身とします。

 

石炭記念館本館を入ると、向かって左側の部屋に、大正~昭和初期に活躍したドイツ製などの救命器10台が、陳列されています。これらは、わが国の炭鉱災害救護隊の黎明期に実際に使われた貴重なものです。中でも1907年製ドレーガー式は、日本で最も古いもののうちのひとつで、本物は、石炭記念館と東京大学にしか残っていません。

かつて、炭坑経営者たちが激論を戦わせた本館の2階には、軍艦島と呼ばれる長崎県端島炭坑、旧筑穂町にあった嘉穂鉱業所などの、稼働中の時代に使われたさまざまな炭坑模型が展示されています。当時の状況を知ることができる重要な資料群です。

 

別館の1階には、上穂波炭坑で掘り出された巨大な石炭塊、坑内の復元模型、ポンプやコール・カッターなどの炭坑機械が展示されています。2階には、山本作兵衛や山近剛太郎の炭坑画、人力車などが展示されています。石炭化学館では、コールタールや薬品など、さまざまな化学製品に変貌する石炭と、石炭化学工場の模型が目を惹きます。

 

屋外には、貝島炭鉱専用線で使われていたドイツ・コッペル社製の蒸気機関車、わが国最初の石炭貨車はじめ、貴重な車両群などが展示されています。また、本館の背後には、救護練習所模擬坑道がありますが、現在は老朽化で傷んでいるため、内部を通行することはできません。このほかにも、石炭記念館には、魅力ある展示品が多数あります。常時展示しているわけではありませんが、近代日本の趨勢を左右した、筑豊石炭鉱業組合の総会や常議会等の決議録は、「直方」の重要性を物語る貴重な近代文書です。

 

石炭記念館には、これら展示品を生き生きと楽しく語って下さる「八尋孝司館長」という、すばらしい人材がいらっしゃいます。ぜひ一度、国史跡となる石炭記念館に足を運び、八尋館長の名調子で館内外の解説を聞かれてみてはいかがでしょうか?

 

このたび、国指定史跡となる筑豊炭田遺跡群・旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所及び救護練習所模擬坑道を含む、石炭記念館は、直方市が世界に誇る貴重な文化財です。みなさんで大切にしていきたいものです。また、記念館等で、指定を記念した各種イベントを計画しています。ぜひ、足をお運び下さい。


左端にSL、中央に近代的な建物、右端に歴史的な木造洋風建築

直方市石炭記念館全景:右端が旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所(本館)

木枠の陳列ケースに入れられた重厚な酸素マスク群。

筑豊石炭鉱業組合が所蔵していた救命器群(本館1階)

天井の装飾が美しい展示室

本館1階奥の展示室

海に浮かぶ軍艦島の模型

稼働時に使われていた軍艦島の模型(本館2階)

部屋の床に並ぶ炭鉱機械群。

ポンプなどの炭鉱機械類(新館1階)


このページの作成担当・お問い合わせ先

直方市教育委員会 文化・スポーツ推進課 社会教育係(直方市中央公民館内)

電話:0949-25-2326 所在地:直方市津田町7−20 このページの内容についてメールで問い合わせする